真夏の仙台市。
アイスコーヒーを飲む俺の頭の中にはセックスのことしかない。早くセックスしたい。
初対面の瞬間、たぶん今日中にセックスできるだろうと見極めた。彼女は即やらせてくれそうな女だ。掲示板のプロフィールや写真からは真面目な印象を受けたが、そのイメージは初対面で崩れる。いかにも惚けた目をした緩そうな女。男を吸い込むような目。俺には彼女の瞳が女性器に見えた。思わず瞳を舐めたくなる。
「写真と印象が違うね」
「友達から言われたんだ。掲示板の写真はなるべくまともに見せたほうがいいって」
「本当はまともじゃないの?」
「ちょっと危ないかな(笑)」
顔は大きめだけど、メイクが上手いのか小顔に見える。肩幅があるから男っぽく見えるけど、セーターの上からでも女っぽい下垂型の乳のふくらみがよくわかる。閉じた太股はむっちりしていて美味そう。早く触りたい。
―落ち着け。暴走すると嫌われるぞ―
ひと月ほど前、出会い系で知り合った女子大生とのデート中、早くセックスしたくて無理やりホテルに連れこもうとした。彼女にはその気がないようで猛烈拒否。自暴自棄になった俺はホテルの近所の公園で白昼堂々と彼女に抱きついて乳を揉みながら「ホテルが嫌ならここでさせて」とまるで猛り狂った犬のように勃起。彼女は走って逃げた。
―あれは最悪だった。二度とあんな阿呆なことをしてはならない―
俺は血が上ったら暴走するタイプ。若い盛りと言えば聞こえもいいが、かなり危ない。大きく深呼吸。
「そろそろ暗くなるね。飲みに行こうか」
酔わせてホテルに誘導する作戦。
「いいよ。冷たいビールが飲みたいわ」
程良く酒が回ると肉茎がむずむずしてくる。
―早くこの女とセックスしたい―
もうもうそろそろホテルに誘ってもいいだろう。酒も入っているし彼女は拒否しないだろう。
すると彼女の方から誘ってきたのである。
「じゃあホテル行こうか。私としたいんでしょう?」
「わ、わかるの?」
「顔に書いてあるもん。会ったときにすぐわかった(笑)」
見極め通りの女だった。俺は彼女の手を引っぱってホテルに移動。
俺は盛んな犬だったが彼女も負けてはいない。暑い日ほど女はセックス前に恥ずかしい部分を洗いたくなるものだが、彼女は裸になるとすぐにベッドに来た。下垂型の乳は乳輪が大きく色がいい。俺は何分もかけて汗でべたついた乳をしゃぶり続けた。洗っていない秘部からは潮の香りのような牝臭がした。
荒い息を吐きながらコンドームをつけるがうまくいかない。いつもここで時間をロスする。
―落ち着け。焦るな―
しかし焦れば焦るほど装着が困難になる。ペシッ! パシッ! とゴムが肉を弾くじれったい音が続き、見かねた彼女がそっとペニスを覗く。
「大きいからサイズが合わないのよ。これ使って」
彼女はなんとハンドバッグからLサイズのコンドームを取り出したのである。
「こんなもの持ち歩いてんの?」
「えへへ(笑)」
少しインターバルがあったけど、また獣のようなセックスを始めた。
俺も危ないが彼女も危ない。
彼女とは今でもセフレ関係を続けていて、会うたびにLサイズのコンドームを持ってきてくれる。
コンドーム付の危ないセフレだ。