処女を捨てたくて焦ってる女はゆっくりと攻略する

処女を捨てたくて焦ってる女はゆっくりと攻略する

高齢処女とするのが好きで、松山市の裕美でちょうど三人目だ。

高齢処女の何が好きか。

言うまでもなく処女を奪ったら感謝されることだ。高齢処女は焦っている。処女膜は一枚しかなく、女はなるべく愛する人に捧げたいと安易なセックスを避けるが、高齢処女にそんな余裕はない。年を取れば取るほど膜は硬化し貫通しにくくなるし、ことは一刻を争う。そんな高齢処女が俺の力で女になるのだ。そのほっとした微笑を一度見たらやめられない。

ところで出会い系で高齢処女を見つけるにはコツがある。

まず遊んでいそうな女や色っぽい女、露骨にセフレを探していそうな女は百パーセントの確率で非処女。そんな女たちにアプローチしても非効率なだけだから最初から避ける。コツはやや風変わりな女を選ぶこと。要は訳ありな女だ。アラサー世代でこの手の女を見かけたら、俺の経験上八割は高齢処女だ。

裕美はイベント会社に勤めているという二十八歳のOL。趣味はサボテンの栽培で部屋中に各種サボテンを配置しているという。掲示板の写真はサボテンとツーショット。出会い系の募集内容も「サボテンについて語り合いたい」と書いてある。

高齢処女を確信した俺はすぐに連絡した。効率よくことを進めるには趣味や価値観を相手に合わせること。

「僕もサボテン嫌いじゃないよ。手がかからないしね」

「サボテンって、人間の言葉がわかるって知ってた?」

「知らない。聞いたこともない」

「私はサボテンと会話できるのよ」

「そう。すごいな」

デートの場所は植物園。サボテンを見ながらサボテンについて語り合う。でも途中から会話がそれて、だんだんと裕美の本意が見えてくる。「私のことどう思います?」とか「やっぱり私は男性にもてないのかしら」とか「このままじゃ化石になっちゃうわ」など女としての将来不安を口にする。要は処女を捨てたいのだ。女になりたいのだ。私を奪ってください。暗にそんなことを仄めかしているようにも思える。

四回目のデートでホテルに誘ったら、そのホテルにはサボテンがあるかしらと奇妙なことを言ったが、顔を真っ赤にしながら静かにOKした。「初体験?」と聞いたら「恥ずかしいけどその通りです」と泣いているのか笑っているのか判らない複雑な表情で答える。

処女とするときの体位は、相手が高齢であっても正常位が無難。理由は挿入角度や挿入量を調節しやすいからだ。高齢処女は硬い場合があり、挿入する側も力が必要な局面があるから正常位が適当。それに話しかけやすいしキスもしやすいし、処女を気遣いながらセックスできる。裕美はかなり痛がったが無事女になった。

あれから何十回もセックスして、今では立派なセフレになっている。

ある日、騎乗位で射精したあと聞いてみた。

「サボテンとペニス、どっちが好き?」

「そんなこと言わせないで(恥笑)」

「ペニスと会話できる?」

「やだ・・・もぅ。でも頑張ります」

裕美は処女とサボテンを同時に卒業したようだ。

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