京都市に住む二十六歳の独身女性です。
出会い系初体験でセフレを作ったので書いてみたいと思います。少々反省すべき部分もあります。
出会い系に登録したきっかけは彼氏が欲しかったからですが、本音を言うとセックスがしたかったからです。元カレがかなりの猛者で、徹底的に女の歓びを仕込まれたこともあり、いつの間にか淫乱な女になってしまったのかもしれません。
登録して一週間ほどでひとりの男性から連絡をもらいました。写真付きで精悍な顔。自分の性器の大きさや持続力などを自慢する人で、セックスのことしか考えていなそうな男性でしたが、私も同類であることは否定できないので、それほど嫌悪感はなく、とりあえずキープすることにしたのです。他にいい人が現れなかったらこの男性に会ってみようと思いました。
「考え中だからちょっと待ってね。たぶん会えると思うけど」
そんなメールを送りました。
「男と女がエッチするのに考えることなんか何もないはず。もしかして二股?」
「冗談でしょう。初めて出会い系に来てすぐ二股かける勇気はないよ!」
とはぐらかす私。
「じゃあ待っていていいんだね」
「待ってて」
私は半ば彼に会うことになるだろうと思っていました。あと三日間誰からも連絡が来なかったら彼のセフレになろうと思ったのです。
でも来ちゃったのです。しかも誠実なイケメン男性から。
「最初に告白させてください。麻彩子さんと恋愛がしたいです。セフレ関係でも悪くないけど、身体だけの関係はすぐに寿命が来ます。ちょっとでもその気がなくなったら会う気もなくなりますからね。同じセフレでも心がつながったセフレになりたい。僕は麻彩子さんを大切にします」
どんな淫乱な女でも誠実な男性には弱いのだということを知りました。自分を性的に攻めてくる男性にも憧れますが、大切にいたわってくれる男性にも惹かれます。これは世の中の女性すべてに共通して言えることではないでしょうか。
「やっぱり会えなくなりました。ごめんなさい」
待たせていた彼にお断りのメールを送ったのは、誠実なイケメン男性とのデートの約束をした日の夜です。
「どうして? 理由聞かせて。言われた通りずっと待っていたのになんで?」
「ごめんなさい」
私は謝ることしかできませんでした。理由をきかれても答えようがありません。彼より誠実なイケメン男性を選んだだけの話なのですから。
本命が現れるまで候補の男性をキープしておくのは女性がよく使う手だと聞いたことがあります。でもこのやりかたは切るときの対処方法をしっかりと考えた上で行わないと男性を深く傷つけてしまいます。
「元カレがよりを戻そうと言ってきた」
断りの理由はこれが一番わかりやすいかと思います。私も逆の立場だったら「元カノとよりを戻すんならしょうがないわね~。私の出る幕じゃないわ」と思いますし、あまり痛手を受けません。
出会い系にいる女性は複数の男性とやりとりすることが多いと思います。ネットの世界では相手が見えないのでついつい適当な対応をしがちですが、ひとりひとり人格があるということをお忘れなく。
キープするのなら、話を丸く収める方法を考えておきましょう。
ところで誠実なイケメン男性とは仲の良いセフレになっています。
明日また会う予定です。心行くまでするつもりです。