私は男性経験がないままに今の主人と結婚して人妻となりました。そのため、私は今の主人に処女を捧げたのです。それだけの相手ですから当然愛していたのですが、40代に入った数年前から、その愛情が薄れてきたことを自覚するようになりました。結局のところ男性経験がないままの結婚ですから世間知らずなままに結婚したようなもので、自分たちの夫婦生活で当たり前だと思っていたことが世間では当たり前でないなど、主人に対して様々な不満を抱くようになったのです。また、うちの主人は性生活においてとても淡白でした。ほかに男性を知らないために、それも当たり前だと思っていたのですが、友人などの会話からさりげなくよそ様の夫婦生活について聞いていると、もう少し楽しんでいらっしゃる夫婦も多いように思えてきて、それも主人への不満に繋がっていきました。
そして、そうした知識が自分の中に詰め込まれていくと同時に、主人に対して拒絶するような気持ちも私の中で大きくなっていき、次第にセックスレスの関係に突入しました。主人は以前に比べたら誘ってくる回数も少なくなりましたが、それでも月に数回などのペースで求めてきていましたが、私が体調の問題など様々な事情で断っていたのです。主人は元々、亭主関白な人間で、性生活に関しても淡白なくせに妙に強引な部分があって、今までは私の体調など無視して推し進めていましたが、最近はさすがに私の年齢もあってか、こちらが断ればすぐに引き下がるような形です。そのため、私のほうから断ち切るような形で私たちは夫婦間の性生活にピリオドを打ちました。主人はこれで終わりになるとは思っていないのでしょうが、私は主人にはもう抱かれたくないというところまで来てしまったのです。
しかしながら、だったら私のほうは性生活に対して執着する気持ちがないのか、つまりは性欲がゼロになっていたのかと言えば、そうではありません。若いころと同じとまでは言いませんが、性欲はまだありましたし、男性を求める気持ちもありました。しかし、その相手に主人を選ぼうという気持ちにはなれなかったので、出会い系サイトを使ったのです。これまで男性の経験人数が主人ひとりだけでしたから、せっかく残りの人生を使うなら、新しい相手と新鮮な気分で行為をおこなって、楽しい時間にしようと考えたのです。主人とのセックスを拒否するようになってから、若干の欲求不満にもなっていましたので、サイトでは文字通り精力的に相手を探しました。最初は人妻であることが足かせになって敬遠されるのかと思っていたのですが、実際には世の中の男性たちから人気があることを知ったのです。他人の女を寝取るという行為に燃え上がる男性が多いようです。
そのような男性のおかげで私の欲求不満は無事に解消されました。最初に会った相手は近場の人が良いというだけの理由で私と住まいが同じ埼玉県さいたま市の40代の男性を選びました。同世代でしたが、主人以上に性欲が強い人で、満足させてもらうことができました。私は彼に主人しか男性を知らないということも正直に話したので、かなりがんばってくれたみたいですが、実際主人よりもテクニシャンでしたし、何よりもやさしいセックスをする方でしたから、私もかなり満足させてもらえたのです。この男性と身体を合わせたことによって、もっと多くの男性を知りたいという願いが自分の中に出てきて、サイトで知り合った相手と次々に会うようになっています。さすがに地元の男性とばかり会うのは危険なので、サイトで検索をかける際に自分が住んでいる地域とは別のエリアを指定して相手を探すなどしていますが、多少遠い方であっても会うのが苦になりません。
そもそもこれまで主人に黙って尽くしてきたことへのご褒美の時間だと私は思っていますので、主人への申し訳なさはほとんどないのです。さすがに親戚などの手前もありますので、主人やその身内の人間にこうした行為を知られてしまうのは避けたいと考えていますが、罪悪感のようなものはありません。むしろ、主人よりも大きな快楽を与えてくれる相手ばかりですから、これこそが正しいおこないなのではないかと思っているほどです。私は男性受けを考えて下着の趣味なども変わり、服装や髪型も少しずつ変化させていますが、主人はそうした状況にはまったく気づいていないようです。やはり、そういう部分も好きじゃないんだと思います。だからこそ、今後もやめるつもりはありません。