出会い系のドタキャン対策で二股かけた。
よくある話なので参考にして欲しい。
セフレを探して出会い系に来て二週間後、金沢市に住む肉付きの良さそうな女を見つけた。上半身の写真が載っていたけど、顔がふっくらして肩幅があり、胸も大きそうだった。セフレにするなら体が豊かなほうがいい。すぐに連絡してまずはメル友になる。
調子のいい女だった。メールのレスポンスも早いし内容も長文が多い。希望するデートの場所やドライブコースなどをいくつも書いてきたり、昔即エッチした経験があるだとか、割り切った付き合いがしたいだとか、男を期待させる文章が多かった。
「いつ会おうか」
すぐにでも会いたい俺はせっかちになる。
「そうだね。今週は天気悪い日が多いから来週かな」
この時点で嫌な予感がした。運動会や遠足じゃあるまいし、男と女が会うのに天気なんか関係ないはず。でも肉付きの良い彼女があきらめきれず、待つことに。
「じゃあ来週の土曜日どこか行こうか」
「土曜日はバイトが多忙かもしんない。とりあえず予定はしとく」
ここで俺は半分見極めていた。万が一のときにそなえ、このタイミングで別の女を探しだした。すぐに見つからなくても、別の女にアプローチしていれば万がいちその女からドタキャンされても精神的なショックが少なくて済む。
そして翌週、同じ金沢市に住むぽっちゃり型の看護師に連絡がついた。多忙なのであまり会えないけど、約束した日には必ず行くとのことだった。とりあえず看護師をキープ。
肉付きの良い女は当日になって都合が悪くなったと次週に先延ばししてきた。俺の予感は的中しつつある。その一方で看護師からメール。
「急だけど今晩会えるかしら。オペが中止になって時間ができたの」
どっちかというと肉付きのいい女に会いたかったが、とりあえず看護師と会うことに。自由時間が少ないのか彼女はやたら積極的で、出会った男との時間を楽しもうという気概にあふれていた。
「エッチしたい」
試しに言ってみたらOKしてくれた。看護師さんが出会い系に来るのは欲求不満とストレス解消だと聞いたことがある。ベッドインしてそれが真実だとわかった。看護師さんのセックスは激しい。
さて肉付きのいい女やいかに。
俺はすでにセフレをゲットしていたから、余裕を持って彼女に接した。下手に出ずむしろ冷めた態度で相手した。
「今週の都合はいいの?」
「どうかなあ・・・愛犬が具合悪いし」
看護師と会っていなかったら我慢の緒が切れたところだろう。俺は最後のメッセージを送った。
「別の彼女ができたからもう結構です」
返事は来なかった。
ドタキャンする人間は最初から会う気などないからその兆候はある。その兆候をいち早くとらえ、見極めることが必要だ。今回の肉付きの良い女の場合は俺をキープしているに過ぎないというのが見え見えで、脈なしと思わせるようなドタキャンをしない分たちが悪い。
二股かけるなど卑怯なやり方かもしれないが、自分を守るのは自分だから大目に見てほしい。